世界最強!日本磁石研究 最前線

ergho2008-01-29

携帯『王立科学博物館』を担当してから、科学番組の確認は欠かしていない。
最近見た番組で面白かったのは毎週土曜日11:45分からNHK教育テレビで放映
されている『サイエンスZERO』。

【世界最強!日本磁石研究 最前線】のタイトルで、世界一の磁石研究国日本
のことを紹介していた。

日本の磁石研究は、1934年に当時最強の永久磁石新SK鋼を発明した本多光太郎
からはじまり、最近ではジスプロシウムなるレアアース【写真:ウィキペディアより】
を使用した現在、世界最強の永久磁石『ネオジム磁石』を発明するなど、世界をリードしてきた。

ネオジム磁石はその強力な磁力で、従来のモーターよりも小型なものを製作を可能にするなど
その省エネ効果に注目が集まっているそうだ。しかし、ネオジム磁石に欠かせないレアアース
『ジスプロシウム』の供給に問題が生じしているという。

レアアース『ジスプロシウム』は、主に中国で産出されている。その中国が供給を
控えてしまい、価格はもちろん供給まで不安定になってていることを番組は冷静な
がらも熱い口調で紹介していた。

それに対して、日本の研究者はネオジム磁石で使用されるレアアース『ジスプロシウム』の
リサイクルや新鉱山の開発、このレアアースの使用料30%減らしたネオジム磁石の開発をすす
めるなど、科学の力で克服しようと努めている。

たかが永久磁石と思う人もいることでしょう。しかし磁石にかける男達の真剣な姿を見れば、
その理由を誰もが理解して、彼らに声援をおくることでしょう。【H】

再放送情報:1月31日(木)2:35 BS2/2月1日(金)19:00 NHK教育テレビ

王立科学博物館
http://science-museum.mobi/